仕出し

江戸風俗画集成より
江戸風俗画集成より

「仕出し料理」「仕出し弁当」といわれるいわゆる「配達料理・弁当」ですが最近の若い人にはなじみのない言葉かもしれません。

少しずつニュアンスが違いますが、今なら「出前」「お届け」「デリバリー」「ケータリング」などなど、でしょうか?

歴史は江戸時代中期にさかのぼり、庶民は天秤棒で運ばれる魚や豆腐など。大名や大店の家族は大八車に載せられた料理や食材で「出前」「仕出し」を利用していたようです。

大八車を使用できるのは法度で“江戸”“大坂”の大きな道のみ。そのためこの二大都市で特に「仕出し」が発達しました。

 

大坂は瀬戸内海や淀川水系の要衝にあって全国各地からたくさんの食材が集まりました。そのため「仕出し屋」が発達する要素が大きく、食道楽の町として独特の食文化が花開いた都市です。

 

今でも新たな食のサービスは回転寿司をはじめ大阪で発祥、発達するものが多いですよね。